はい、今回は日本の車の歴史、旧車のことを書きたいと思います。

日本の旧車の話第2弾は、すべての軽乗用車の基礎ともいえる

「スバル360」
のことを書いてみようと思います。

 

日本の軽乗用車の基礎を作ったスバル360

 

 

ご存知の方も多いかと思いますが
この車がスバル360です。

 

スバル360はそれまで、自動車といっても
バイクに屋根を付けたり車体を付けたレベルの車ばかりだった
日本の軽自動車というものを一気にまともに大人4人の乗れる
自動車に仕立てることに成功した、軽乗用車の元祖みたいな車です。

 

1958年(昭和33年)に発表されて、その後様々な改良が
施されて、エンジンのパワーアップなどを図りながら1970年まで
12年間もの間、作り続けられた車で、以前の記事に書いた(⇒内部リンク)
クラウンが日本の乗用車の元祖であるなら、このスバル360は軽乗用車の元祖とも
言える車です。

 

排気量が360CCしかないのですが、当時の軽自動車の規格では
排気量は360CCと定められていました。

排気量が360CCって今だと中型の単車よりエンジンが小さい
ってことになりますねぇ…本当に小さい車です。

 

旧規格の軽自動車とい今の軽自動車の違いを参考までに表にまとめたので
見てください
 

製作年月日 軽自動車の大きさ 原動機の
排気量
備 考
長さ 高さ
昭和30年
(1955年)
4月1日
|
昭和50年
(1975年)
12月31日
3.00m以下 1.30m以下 2.00m以下 0.360リットル以下  
昭和51年
(1976年)
1月1日

平成元年
(1989年)
12月31日
3.20m以下 1.40m以下 2.00m以下 0.550リットル以下 昭和50年9月1日
道路運送車両法施行規則改正
(省令第34号)
平成2年
(1990年)
1月1日
|
平成10年
(1998年)
9月30日
3.30m以下 1.40m以下 2.00m以下 0.660リットル以下 平成元年2月10日
道路運送車両法施行規則改正
(省令第4号)
平成10年

10月1日

3.40m以下 1.48m以下 2.00m以下 0.660リットル以下 平成8年9月30日
道路運送車両法施行規則改正
(省令第53号)

(引用元:軽自動車検査協会)

昔の軽自動車って今の軽に比べると40センチも短く、幅は20センチくらい
狭いのです。

これって二回り以上小さい感じですものね。

そりゃぁ小さいわけです。

人が乗り込んだり、隣に立っているとさらに小さく見えます(^_^.)

実際に車をみると大人の男の人が何人かで下からよいしょ!っと
持ち上げられたら、横にごろんと倒せるのではないか?という感じです。

 

ちなみにアメリカ等にも多少輸出されていて、海外にもマニアが
いるようですが、外人さんのとなりに並ぶと…

さらにちいさくみえてかわいいですね。
このかわいらしさから「てんとう虫」なんてニックネームで呼ばれてたそうです。

 

 

ゼロ戦の技術が応用された軽自動車

 

見た目はかわいらしい軽自動車のスバル360ですが
この車を作った今のスバル「富士重工業」って元をただすと、戦時中に
ゼロ戦等を作っていた中島飛行機が前身だったりして、かなりの技術志向の
強いメーカーでした。

 

未だにスバルの車って、独特なメカニズムに拘ったエンジニア志向
の車が多いと思いますが、飛行機メーカーの意地みたいなものが感じられますね。

自動車メーカーって戦時中飛行機を作っていて自動車や、
トラックなどのメーカーに転身したところって意外とあるのですよね。

有名なところでは、スバル、BMWも飛行機のエンジン作ってましたし、
ロールスロイスも飛行機のエンジン作ってたし…、今は無くなってしまいましたが
スェーデンのサーブとかですね。

 

でこの車のどこにそんな飛行機の技術が使われているの?
と思われるかと思いますが、主に車体設計の部分。軽量化には当時
他の軽自動車ではありえない、高度な技術が使われました。

スバル360の特筆すべきもっとも大きな点は、その軽量ボディに
あって初期型のエンジン出力は僅か16馬力しかなかったのですが
(最終的に標準スペックでも25馬力まで上がった)車重がなんと

 

385kg!!しかありませんでした。

 

これは4人乗りの4輪自動車としては驚異的なことでして
未だにこれより軽い量産車は多分ないと思います。

ちなみにですが、直接比べるわけにはいかないのですが
今の軽自動車、例えば、N-BOXとか、タントとかになると
モデルによっては車重1000kg位ありますので、

馬力は50馬力くらいはありますけどね。

今の軽自動車の半部以下の重さでしか無いのですから
それは軽いですよね。

 

 

この軽量化の為に一番貢献しているのが、当時の量産車では
まだなかなか普及していなかった、フル・モノコック構造のボディですね。

当時の車は、簡単に言うと基本的にトラックなどと同じく
シャーシと言われる梯子みたいな土台があって
そこにエンジンやら足回りが組みつけられていたのです。

 

当然ボディはそのシャーシの上に乗っけて固定されているだけですので
直接車の強度とかに影響はありません。トラックを思い浮かべて
いただきたいのですが、トラックって、実際、ボディとか無くても
土台の部分だけで走る事が出来るのです。

エンジンとか、足回りとかぜんぶむき出しになってしまって危険なので
実際は法律的に公道は走れませんけどね。

 

 

ところが、このごついフレームが入っていると車体の軽量化には
適さず、どうしても車が重くなってしまうため、今の量産車の乗用車や
コンパクトカーは一部を除いて、モノコックボディを採用しています。

 

このモノコック形式でつくったボディはシャーシとボディが一体構造の為
車を軽くすることが出来ます。

しかし、ボディの外板も部分によっては車体構造の応力を受けるので
やたらに切った張ったは出来ないんですね。

 

 

車体のボディ設計においてはモノコックの方がより難しい為、
スバル360が出た頃の自動車はほとんどがフレームとボディは一体式では
ありませんでした。

 

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富士重工業は、この、難しいボディ設計を飛行機の設計をしていたので
お手の物でした。飛行機は自動車以上に軽量化が重要なので(特にゼロ戦等
戦闘機は)車体を軽量化して、ある程度の強度を保たせる技術が富士重工業には
すでにあったのでしょうね。

 

戦後、スバルを作る前にラビットというスクーターが売れて軌道に乗ってきたので
4輪車を手掛けることになった富士重工ですが、今でもそうですが、バスの車体
は戦後すぐから作っていて、その時の技術もかなり役に立ったのだと思います。

 

 

ちなみに富士重工業は2000年頃までバスや電車の
ボディをつくっていて、バスの運転席横の部分とかにメーカープレートが
ついていましたが、今は、バスや電車の車体事業からは撤退しています。

 

(引用元Wikipedia)

軽量化の為の工夫がスゴイ!

 

ちなみに軽量化に対するこだわりは、ボディの基本構造だけでなく
例えば、屋根は当時まだ最先端の材料だったFRPが使われていて、

 

リアウインドーはアクリル製です。ガラス製のウインドーと比べて
相当な軽量化になっているはずです、他に、ドアノブや、細かい部品は
アルミで作っているバーツも多く、エンジンの部品などにもアルミ素材が
使われていたり、とにかく当時の軽自動車と思えないほどの気合の入れようです。

 

 

初期のスバル360は特に、妥協を許さないエンジニアリングで、コストダウン
をあまり重視せず、理想の設計を貫いている感じがします。

こういったところがスバルの良いところで、
個人的には大好きです。(^^)今のスバルに通じるところがありますよね。

 

結局こうしたこだわりの部分が多くてコストダウンが下手だったから
軽自動車は完全にダイハツのOEMになってしまいました。残念だなぁ…

個人的には軽トラのサンバーとか、ちょっと前のヴィヴィオのスーパーチャージャー
なんて、軽自動車とは思えないスムーズな4気筒エンジンで、好きでしたねぇ。

 

 

あ、ちなみにサンバーはこのスバル360の派生車種です。

昔のサンバーもめっちゃかわいいです。
そのうち記事書きたいと思います(^.^)

 

その後12年にわたり生産され続けたスバル360

 

スバル360が生産された時期はちょうど日本の
戦後高度成長期に当てはまる時期で、この12年間の間に
日本の経済は大きく成長していきました。

スバルが発売された昭和33年の年末に東京タワーが出来上がり、
生産終了となった、昭和45年には大阪で万博があった年なのですね。

 

 

 

東京タワーや高速道路が出来て
東京オリンピックがあり、
新幹線が開通したり、
まぁ、とにかくイベントだらけで、皆の心が前向きに
明るかった時代なのかな?と思ったりします。

テレビ等の家電も普及して、国民の生活は豊かになって
いったのでしょう。

 

ちなみに昭和33年の東京と昭和45年の東京の違いを…

 

 

 

 

たったの12年でこうも違う(昭和33年が白黒だからさらにそう見えるのか…)

昭和45年の東京。これは新宿ですが良く見るとファッションは明らかに
70年代な感じですが、それ以外はかなり現代風ですよねぇ。

この12年間って最近の30年よりも国が変化していた
激動の時代だったのかもしれませんね。

 

(引用元Wikipedia)

その12年の間、マツダのキャロルや、ダイハツのフェロー
スズキのフロンテとか三菱のミニカなど、挑戦してくる数々のライバルたちをはねのけ
軽自動車の王者にずっと君臨していたスバル360でしたが、強力なライバルが
登場しました。

 

こんなかわいいステーションワゴンのスバル360も…

 

それが、ホンダの高性能新型軽自動車N360でした。

 

スバル360の時代の終焉

 

(引用元Wikipedia)

ホンダのN360は現代的な2BOXFFの軽自動車で、イギリスのミニ
に似た雰囲気を持った小型車で、スバル360と比べるとスタイル的にも大幅に
現代的な洗練されたモデルでした。

ホンダN360が1967年(昭和42年)に発売されたことに
よって、日本の軽自動車は今までと違った新しい時代に入ったといっても
過言ではなく。

長年軽自動車のベストセラーをキープしていたスバル360も
トップの座から引きずり下されてしまいました。

 

しかし、日本の自動車普及のためにスバル360が果たした
役割は非常に大きく、このあとの日本の本格的なモータリゼーションを
けん引するきっかけとなった車です。

しかも、今新車登録台数の約半数に迫ろうかという勢いの
軽自動車でありますが、軽自動車の元祖とも呼べる車がこの
スバル360だと思います。

 

一応、4人乗ろうとも思えば何とか乗れますし、
今見てもかわいらしいデザインで、イベントなどで、時々見かけると

 

「欲しいなぁ…」

 

なんて思ってしまいますね。

N360についてはそのうち記事にしたいと思います。

 

めっちゃかわいいスバル360今買うなら?

 

スバル360はこのころの旧車で軽自動車の中では
まだ比較的手に入りやすい車ではあり、ヤフオクや
カーセンサーで出ている車で50万円から100万円くらいの
間が相場ではないかと思います。

 

一部スポーツモデルのヤングSSというグレードは
希少な上、絶対数が少ないので200万くらいします。

ヤフオクやカーセンサー、グーネットなどで調べてもらえば
10台位のタマ数は常にあるかと思いますが

 

私のほうから

スペシャルショップのご紹介
ふたつ

カトーモータース 東京都清瀬市
今年で創業37年の老舗。スバル360は特に強い、車両販売メンテナンス、レストア

ディー・スペシャルス 愛知県豊田市
オリジナルパーツ作成もできる、スバル360専門店。スバルの中でも
スバル360しか扱わないこだわりのお店。詳しくはWEBで

やっぱり、このスバル360は構造部分が独特な
ところもあり、可能であれば良くスバル360のことがわかっている
専門店に相談したいですよね。

スバル360は熱烈なファンが多いので、専門のスペシャルショップが
あるんですねぇ…

他の旧車の軽自動車ではなかなか専門のお店は有りませんからね。

 

 

本気で欲しい人はご相談
されてみてはいかがでしょう?

 

 

 

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