今回は、ホンダの小型スポーツカーS600を取り上げたいと思います。

最近はミニバンやRV車が多く、またハイブリッドや軽自動車など
低燃費車のイメージが強くいですが、以前はモータースポーツ、特に
F1レースで無敵を誇っていた時期がありました。

(最近のホンダは残念ながら、ぜんぜんダメですが…)

出典 honda.co.jp

昔からのホンダファンはやはりスポーツ性を期待している部分が
あるのでしょう、現在日本国内でも2番手の販売台数を誇り、トヨタの
ラインナップに対して、なんとか車種を増やそうとしすぎている感があり
若干迷走している感じが否めないですね。

 

最近ホンダがスポーツカーを復活させている

最近のホンダはまたうれしいことにスポーツカーに少し力を入れてきて
いますね。

 

2015年にはホンダ・ビート以来約20年ぶりに軽自動車の
スポーツカーである、S660(エスロクロクマル)を発表して、人気の余り
最初のころはバックオーダーで納車が2年後なんて事態になっていました。

出典 response.jp

S660はまた記事を書きたいと思いますが、ビート以来の軽自動車の
ミッドシップカーで、サイズは小さいですが、フェラーリや、ランボルギーニー
等と同じく、けっこうマジなスポーツカーとしての作りこみが凄く、実際に
乗ってみたい車の一つですね。

 

また、去年は新型NSXが出て、スポーツカーといえど環境や燃費のことを
考えてハイブリッドのシステムを採用したという、新世代のスポーツカー
として実用面でも普通に乗れてしまう感じがNSXらしいですね。

 

商売としては、スポーツカーは採算が合わない場合が多くて、
大変でしょうけれども、車の楽しさや、自動車メーカーとしての
ホンダらしさをアピールするうえでは、ホンダにとってスポーツカーは
欠かせない存在でしょう。

出典 honda.co.jp

ホンダのスポーツカーの原点は?

ホンダは戦後2輪車メーカーとして本格的に自動車産業に参入するわけですが

↓創業期のホンダメーカーサイトの漫画動画、創業者本田宗一郎さんと副社長になる藤沢武夫さん
アツい男たちのロマンで作り上げた会社なんですね。

http://www.honda.co.jp/guide/genten
 

このあたりのことは日本の戦後経済史に残る語り草となっていて
ソニーの歴史や、パナソニックの歴史などと並んで、日本のメーカーに
おけるモノづくりの神髄やヒューマンドラマがあったとされていますね。

すでに日本の2輪車市場で不動の地位を築いたホンダは
日本初の本格的国際サーキットである鈴鹿サーキットを1962年につくり
翌年の1963年に4輪車をつくったんですが。

 

ホンダの初の4輪車はなんと軽トラでした。

 

 

しかし、ただの軽トラではありません。
当時バイクのレースでもすでに世界最高峰の技術力を誇るホンダが
作った軽トラックですので、レーシングカー並みのエンジンが与えられていました。

特に初期型のエンジンは凝ったメカニズムで、当時360CCの軽トラ
で20馬力くらいが良いところだったライバルにくらべ

 

水冷4気筒エンジンしかもDOHC4連キャブ

 

という、スペックだけ見てもレーシングカーのようなエンジンを
搭載して30馬力を誇っていたのでインパクトは凄かったし、

ライバルのメーカーたちはこれは本格参入されたらヤバい!

 

となったのは間違いないですね。

 

この車が後にホンダN360という高性能な軽乗用車を生み出すきっかけとも
なり、逆に言えばスバル360という日本の軽自動車の基礎を作った車に
強力なカウンターパンチを浴びせることとなったというわけですね。

それで、このT360と同じメカニズムを使っていたのが
SシリーズのプロトタイプのS360になるわけです。

 

 

結局360CCのスポーツカーは発売されず。
排気量を当時の小型車枠にアップして500CCにしたS500が実際には
ごく少数市販され、1964年の後半には本格的な商品としてあるていど
煮詰められた600CCのホンダスポーツ600となるわけです。

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僅か600CCしかない本格的なスポーツカー

本田宗一郎が4輪をつくるならスポーツカーを作れ!と言って
開発が始まったと言われるホンダのSシリーズですが、とにかく、作りが本格的なんですよ。

今の車で考えたら、軽自動車よりも小さいくらいの車体なのですが
時々街や、イベント等で見かけると、堂々としていて、全く小ささを感じさせないんですよね。

 

車体は小さいながら、本物のエンジン。コストダウン等を考慮にいれていないかの
ようなつくりの内外装。当時日本の持っている技術、部品メーカーの技術を駆使して
世界に負けない車をつくってやる!という熱意の塊のようなスポーツカー

今となっては世界でも有数の4輪自動車メーカーとなったホンダですが。
当時はこんなに熱くがむしゃらな時代があったんですね。

 

ちなみにSシリーズのデザインには本田宗一郎の意向が反映されている
というのがもっぱら噂で。絵の才能があった宗一郎はSのデザインも書いたのでは
ないか?なんていわれています。

 

今見ても世界に誇れるクラッシックカー

↓S600はホンダの4輪車として初めて海外にも輸出されました。
未だにヨーロッパ、アメリカでも本格的なスポーツカーとして人気が高いです。

 

後にオープンカーだけでなく、居住性の良いクーペボディのS600クーペが
発売され、GTカーとしてのさきがけになったわけですね。

また日本では当時出来たばかりの本格的なサーキットでレースが行われ
スポーツカーとして数々のレースに出場しました。

車重は700kgほどと当時の小型スポーツカーとしては
割と重かったが、600CCの排気量ながら57馬力とかなりの高性能
高出力エンジンのおかがでで最高速度145kmとかなりの俊足だったのです

 

排気量が約2倍の当時のライバルイギリスのオースチンヒーレ・スプライトやMGミジェット
の1100CCモデルと最高速は一緒ですので、けっこう健闘したのではないでしょうか?

 

トヨタスポーツ800とは良きライバル

この小型スポーツカー市場に翌年の1965年に強力なライバルが現れます。
それがトヨタのスポーツ800です。

トヨタスポーツ800についてはそのうち詳しく書きたいと思いますが
この車がデビューし、ホンダS600とは正反対のアプローチ(軽い車体、空気抵抗の
少ないボディで非力なエンジンでも効率よく走る)でレースなどでは
互角以上の強さを誇り

 

ホンダは挽回の為エンジンの排気量を800CCにしたS800を1966年に
デビューさせるわけですが、このトヨタスポーツ800.今見るととてもかわいらしい
デザインですが、実車はスポーツカーらしく車高が低くて結構精悍なんですよ。

 

S600が欲しい!今買うなら相場はいくら?

素晴らしいホンダの技術が詰まった当時のコンパクトスポーツカー
のS600ですが、日本国内のみならず、海外でも人気があるので
ここのところ相場は上昇気味です。

 

カーセンサーでも現時点で12台ほどの車が掲載されていますね。

金額でいうとだいた300万円から400万円くらいの間でしょうか?

クーペもオープンも最近ではさほど差がなくなっていますね。
単純にその車の程度の差とかで値段が決まってくるようです。

以前はオープンに比べてクーペモデルの方が人気が低くて値段も
安かったのですが、最近は差が無い感じです。

しかしS600の中で特殊なモデルがあります。

 

それは初期の1964年生のモデルです。

この初期型のS600は内外装にS500との共通点が見られて
この初期ロットはヘッドライトにガラス製のカバーがついていたり、
幌の形がそのあとのモデルと違って三角窓の部分が無かったりと、S500
に近いディテールを備えているのが特徴です。

この初期ロットのS600はおそらく現存しているのが10台も
無いだろうと言われていて、あってもおそらく言い値で買うしかない状況
のようです。

ホンダsといえばここ↓
埼玉のスペシャルショップ
http://www.garage-iwasa.com/

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